Bank Band
2007年から毎年、ap bank fesのオープニングを飾っているBank Bandのオリジナル曲「よく来たね」。
今年も<いっぱい遊ぼう。笑顔をいっぱい作ろう>と、この曲で毎日、たくさんのオーディエンスを迎え入れた。この曲を歌い終え、「さぁ、はじまるよ?!」という櫻井の声を聞くと、「今日もライヴを楽しむぞ!!」と気合が入る。
3日目は演奏が始まった頃に雨が降りだし、櫻井が<あいにくの天気だけど>と歌詞にアレンジを効かせる場面もあった。
「ハートビート」で場内を温め、Great Artistsへとバトンを渡す。
次のBank Bandのコーナーは1部を締めくくる「歌うたいのバラッド」。
「ap bank fesではいろんな方々の歌をうたっていますが、きっと今から唄う歌のような心境で唄っているんじゃないかと。代弁して歌います」。
3日目の櫻井のMCだが、自分でも心情が重なりやすいのか、迫真の歌を毎回聴かせてくれた。
ピアノの優しい調べで第2部のはじまりを告げる「Drifter」。
シニカルな歌詞は、炎天下だったり曇天だったり、聴く状況によっても感じ方が少しずつ違う。
2部の最後を彩るのは「若者のすべて」「はるまついぶき」「奏逢~Bank Bandのテーマ~」の3曲。
3日目は最後に花火も打ち上がるからか「若者のすべて」の「最後の花火に今年もなったな」という歌にも実感がこもる。「奏逢~Bank Bandのテーマ~」でも、Bank Bandでの演奏を名残惜しむように、弾ける櫻井の姿が印象的だった。
フェスの最後を飾るのは「to U」。その日のGreat Artistをステージに招き、毎日歌い手が変わるだけに、その日にしか聴くことの出来ない「to U」は、ap bank fesの醍醐味だ。最終日ではRHYMESTERが即興のラップで曲紹介をし、歌の前に会場を沸かせた。また来年も、一期一会の「to U」に会いに、つま恋に来たくなる。そして、今をもっと好きになろうという力を最後に与えてくれた。
Great Artistを迎えるハウスバンドとして、今年は3日間を通して、延べ88曲もの楽曲を演奏したBank Bandのメンバー。
最後に、「お疲れ様でした」の言葉と、音楽を楽しむ喜びを改めて教えてくれてありがとうという精一杯の感謝を伝えたい。
M1.よく来たね
M2.ハートビート
M3.歌うたいのバラッド
M4.Drifter
M5.若者のすべて
M6.はるまついぶき
M7.奏逢 ~Bank Bandのテーマ~
(大橋美貴子)