2001年、アーティストによる自然エネルギー促進プロジェクト「Artists' Power」のメンバーを集めて、環境問題に関する勉強会を行いました。 何回か勉強会を行っているうちに、今、世の中で使われているエネルギーを自然エネルギーに代替することは決して無理な事ではなく、そして、みんなが地球のこと、自分たちの身の回りの社会のことを考えるようになれば、もっと暮らしやすい、居心地のいい未来が開けてくるという意識が高まってゆきました。 そして、どう使われるかが把握できない自分たちの預金を、自分たちの望む使いみちにのみ運用している「市民のためのバンク」の存在を知ったことが、大きなきっかけとなり、自分たちのバンクをつくろう、という話が持ち上がったのです。 そして2003年、小林武史、櫻井和寿の2名に、「Artists’ Power」の発起人でもある坂本龍一氏を加えた3名が自己責任のもとで拠出したお金をもとにして、「可能性ある新しい未来をつくろうとしている環境プロジェクトに融資を行う」という目的で設立されたのがap bankです。 ap bankは、普通のバンクではありません。自然エネルギー、省エネルギーなど環境に関するさまざまなプロジェクトに融資をする非営利組織です。 ap bankは、大きな事業体ではなく、ふつうに生活する人にできる、「小さな事業」を対象にした融資を中心に考えています。 自然エネルギーは「地域分散型エネルギー」と呼ばれるように、「地域ごとに生まれる」性質があります。環境を改善していくのにも、各地の特性に合ったいろいろなアイデアがあると思うのです。 各地の人々の行う小さな試みを支援することで、「自分たちの力で社会を変えていける」と思う人が増えて、新しい未来が生まれていくことを私たちは期待しています。 > apbankオフィシャルサイトへ |