eco report

■2006年06月19日
生ごみをエネルギーに!

こんにちわ。 ap bankの瀬戸です。

先日、私は大田区城南島にあるバイオエナジーさんに見学に行ってきました。

バイオエナジーさんは、生ごみをメタン発酵させることでエネルギーを生み出す発電施設です。


   B-energy1.jpg
   写真1)左はメタンガス満タンのガスホルダー、右はメタン発酵槽です。

ここ、バイオエナジーさんでは、東京都内23区、多摩地区、千葉、神奈川、群馬、栃木などの飲食メーカー、百貨店、スーパー、飲食店、ホテル、コンビニ、学校、病院などで発生した生ごみを回収されています。


   B-energy2.jpg
   写真2)集められてきたゴミです。いろんな食べ物が入っています。


みなさんのご自宅もそうだと思いますが、通常、生ごみは燃えるごみとして排出されます。
燃えるごみとはいえ、生ごみは水分を多く含み、焼却炉に投入すると焼却炉の燃焼効率がものすごく低下し、場合によっては燃焼のために石油を利用することもあるといいます。

そんな、生ごみのリサイクル方法として現在一般的に行われているのは、家畜などの飼料化、畑などの堆肥(肥料)化ですが、ここバイオエナジーさんでは、飼料化、堆肥化にむかない塩分や、添加物、香辛料、油分などが含まれた生ごみも処理をすることができます。


仕組みとしては・・

回収した生ごみを粉砕し、選別した後、メタン発酵槽で中温(35〜37℃)で、およそ30日間発酵させ、メタンガスを発生させます。メタンガスはガスホルダーに蓄積され、そこから発電設備に安定供給されます。
発電設備は、燃料電池とガスエンジンを組み合わせたコージェネレーションシステム(発電時に発生した排熱を利用たエネルギー供給システム)で、電気と熱のエネルギーを同時に発生させます。


一日に処理できる生ごみはおよそ110トン。一日フル稼働で発電を行った場合、24,000kwhの発電が行えます。これは、2400世帯の1日分電力にあたります。

また、発電のもととなる生ごみは、もともと植物として、大気中の二酸化炭素を、吸収して育ったものなので、メタンガスを燃焼することで発生する二酸化炭素はライフサイクルで考えると循環しているものなので、ゼロカウントになるという考え方(カーボンニュートラル)から地球に優しい生物資源として注目されています。


今回、ap bank fes'06では、バイオエナジーさんにお願いして、イベントで発生する生ごみをすべて回収していただき、バイオマスエネルギーの原料として再利用します。


生ゴミは、私たちの生活で必ず排出されるものなのですが、エネルギーになれば、もちろんその臭いもなく、私たちの生活をささえ、美しい町並みを彩る電力となるのだから、不思議ですよね。私たちの身近なものでも、貴重な資源になりうるという視点を、忘れてずに持っていたいですね。

そして、こういった生ごみを、処理し、私たちの生活と地球をつないでくれている人々がいることも、きっと忘れちゃいけないのだと思います。

投稿者 eco-repo : 15:23

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