Bank Band with Great Artists
Salyu
「あの声を、あの天性の声をみんなにも聴いていただきたいと思います」という櫻井和寿の紹介に促され、Salyuが軽く客席に手を振りながら登場し、「風に乗る船」を歌い始める。
その歌声の魔法にかかったように聴き入っている大観衆。
歌い出しは音数も少なく、シンプルなサウンドなだけに、Salyuの包容力あふれる歌声がより際立つ。
Salyuの前に登場したナオト・インティライミがひとつにした会場の空気をふんわりと優しく包み込んで、さらに場内の心がまとまっていくようだ。
1コーラスを歌い終えたあと、曲は一気に加速度を増す。歌声に引っ張られるように演奏も熱くなり、オーディエンスの反応も熱を帯びていく。
「こんな晴天に似合う曲を何曲か……」と「新しいYES」。
「朝、雲が奥行きを持っていて、どこまでつながっているのかなって思ったのね。仙台にまでつながってるかなって」と、昨日、仙台でパブリックビューイングが行われている会場に出向きミニライブをしてきたというエピソードを披露する。
「そこでね、約束したの。仙台のみんなが元気だったって、つま恋のみんなに伝えてくるねって!」。
仙台に向け、たくさんの拍手と歓声が送られたあと、最後は「青空」。
終始、その歌ヂカラに鳥肌が立ちっぱなしだった。
きっと、Salyuの歌声に乗せて、仙台にも、このつま恋の美しい青空が届いていたことだろう。
M1.風に乗る船
M2.新しいYES
M3.青空
(大橋美貴子)