Band Act
JUN SKY WALKER(S)

JUN SKY WALKER(S)

まだまだ強い日差しが照りつける午後4時50分、森純太(G)、寺岡呼人(B)、小林雅之(D)がステージに姿を見せる。そして、宮田和弥(V)が登場、「行くぞ!つま恋!!」という声とともに'89年の大ヒット曲「歩いていこう」が鳴り響く。鋭い疾走感をたたえたロック・サウンドとオーディエンスの気持ちをしっかりと上げてくれる歌がひとつになったこの曲が、20数年前とまったく同じテンション??いや、当時よりもさらにダイレクトに伝わってきて、こちらの感情を高ぶらせてくれる。
'08年以来、2度目の本格的な再結成を果たしたJUN SKY WALKER(S)。
今回のリユニオンには、“東日本大震災の被災者を応援したい”という想いが大きく影響している(10月には東北6県をサーキットする“TOUR2011 Walk to TOHOKU”も開催)。そう、震災への支援を掲げている今年のap bank fesに彼らが出演することには、きわめて大きな意味があるのだ。
「日陰(に入ってる観客)だけでウェイブやってみようか!」という宮田の掛け声で会場の周囲にきれいな人の波が生まれたあとは、「今夜もテントサイトあたりでは、きれいな星が見えると思います。つま恋の夜空に向けて歌います!」というMCに導かれた「すてきな夜空」、森純太と宮田が肩を組んで歌うシーンも印象的だった「全部このままで」、そして、フィールドからも大きな歌声が聞こえてきた「MY GENERATION」を連発。
ジュンスカの歌は世代を超え、これからもずっとリスナーを力強く励まし続ける。楽しそうに盛り上がる若いオーディエンスたちを見て、そのことをはっきりと確信した。

M1.歩いていこう
M2.いつもここにいるよ
M3.休みの日
M4.青春
M5.すてきな夜空
M6.全部このままで
M7.MY GENERATION

(森朋之)