Bank Band with Great Artists
ナオト・インティライミ

ナオト・インティライミ

強烈な日差しが肌を刺す午後0時10分、「今日のお天気にぴったり!日出ずる国のお祭り男!」(櫻井和寿)と呼び込まれたのは、2日目最初のGreat Artist、ナオト・インティライミ!
ステージ中央で、まずはアカペラで歌い出し、Band Bandの柔らかな演奏が折り重なって、オープニングの「今のキミを忘れない」へ。櫻井との息のあったハーモニーも美しく、フィールドにはいくつもの手が揺れる。
2009年にデビューを果たした、まだニュー・カマーの範疇にあるといえるナオトだが、ソロ活動をはじめMr.Childrenのツアーに帯同するなど、現場でそのスキルを磨き上げてきた実力派であり、世界28カ国を一人渡り歩いた行動派たる彼のパワーがダイレクトに伝わってくるような幕開けだ。
歌い終えると、「ダメだ、俺、もう泣いてるわ……」と、遂にap bank fesのメイン・ステージに立った喜びをMC。あんまり熱心に語り続けるもんだから「小林シャチョサマ」(by ナオト)から切り上げを催促される始末だったけれど(笑)、「いま日本がこんな時だからこそ、一緒に困難に立ち向かっていかなきゃいけないんだと思います。そんな勇気の歌を聴いてください!」と力強く「Brave」を届け、さらに「こっから盛り上げちゃっていいですか!?」と、享楽的な「カーニバる?」のビートにあわせて場内のタオルがぐるぐるスピン!
壮絶なお祭り状態となるも、まだまだ飽きたらないナオトは「もっとちょーだい!!」とステージからジャンプ!
客席エリアを全力ダッシュしてオーディエンスと歓喜を分かちあった。
どんな逆境にもへこたれない、まっすぐでポジティブな彼の人となりそのもののような、とにかく爽快で胸のすくようなステージだった!

M1.今のキミを忘れない
M2.Brave
M3.カーニバる?

(奥村明裕)