Band Act
レミオロメン

レミオロメン

日差しが少しずつ傾き始めた午後4時50分、この日のBand Act・レミオロメンがステージに登場。
「音楽で少しでも元気になってもらって、その元気が広がっていくことを願い、一生懸命、演奏したいと思います!」という藤巻亮太(髪を短くして、凛々しさがグッとアップ!)のMCに導かれ、「雨上がり」がスタート。
より強く、より太いリズムを生み出していく神宮司治のドラム、楽曲全体に躍動感を与える前田啓介のベース、そして、力強さを増した藤巻のボーカル。
演奏が始まって数十秒、バンドの好調ぶりがはっきりと伝わってくる。
カラフルなメロディとともに祝祭ムードが広がっていった「南風」、未来に突き進んでいくポジティブな意思を描き出す「スタンドバイミー」。ライブが進むにつれて、観客の興奮もグングンと上がっていく。
5曲目の「もっと遠くへ」も強く心に残った。
生まれてきたことに感謝しながら、目の前の現実をしっかりと捉え、はるか先にある理想へと進んでいく。この曲のなかにある切実な思いは、いまの僕たちがもっとも必要としているものかもしれない。藤巻のエモーショナルなボーカルを聞きながら、そんなことを思った。
最後に演奏された「3月9日」では、オーディエンスの大合唱が巻き起こった。
音楽によって大勢の人たちがひとつになり、新たなパワーが生まれる。
この前向きなムードはきっと、明日以降もこの会場を大らかに包み込んでくれるだろう。

M1.雨上がり
M2.南風
M3.スタンドバイミー
M4.アカシア
M5.もっと遠くへ
M6.太陽の下
M7.3月9日

(森朋之)