LIVE REPORT
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「やっと来た! やっとこの日が来たぞー!!」
これが櫻井和寿からの第一声でした。
そして何よりも会場全体の雰囲気が、まさにそういう待望感を描き出していました。

ようこそap bank fes'06 ライヴ速報へ。ここはfesのライヴ・ドキュメントを鮮度バッチリ生々しくお届けするコーナーです。記念すべき2回目のap bank fesに参加し、興奮のあまり眠れぬ夜を過ごしている人もいるでしょう。そして残念ながら参加できなかったけど、気になって仕方がなくてこのwebに遊びに来てくれた人もきっといることでしょう。このap bank fesを皮切りに、今年のフェス・シーズンが始まった--そんなキック・オフの瞬間を確認したくて来てくれた人も間違いなくいることでしょう。そして明日、明後日のフェスに参加するのが待ち遠しくて、様子を覗こうと訪れた人も多いことでしょう。さあ、今年の初日のレポートを読んでください、感じてください。今年もここには素晴らしい音楽愛と人を愛するエネルギーが溢れていました。

一つだけ。このフェスは3日間かけて開かれるものです。3日通しで出演するアーティストのセット・リストは、「ネタバレ」に繋がるために公表しません。もちろん、最終日のレポートではイヤというほど発表させてもらいますので、毎日楽しみに遊びにきてください。
それではweb版ap bank fes'06、スタートです!

このフェスはBank Bandというap bankのオピニオン・バンドと、Mr.Childrenがタッグを組んで主宰するところから始まった。2回目にあたる今回はさらにスケールを広げ、素晴らしき3組のオープニング・バンドが出演することとなった。そして参加者の帰宅の事情を考えた結果、開演時間がかなり早くなった−−それによって進行の段取りが大きく変わった。一番大きな変更点は「リハ」である。
Bank Bandはライヴ当日も、つま恋の同じ敷地内にてリハーサルをしている。そこでは緻密な歌とサウンドの確認が行われるのだが、言うまでもなく、開演時間が早くなればリハ時間も早くなる。この日も午前中の早くから綿密なリハーサルが行われていた。
今回のBank Bandは、去年のラインナップに加えて女性コーラスと女性パーカッション、そしてトランぺットの方が新しく参加している。「ということは、さらに豪華になり、アンサンブルが複雑になったのではないか」と思う人も多いだろう−−それは当たっている。リハーサルでも、かなり深いレベルまでアンサンブルが詰められていく。
まずはBoAが登場。小林武史の「さあ、歌ってみて」という投げかけに対し、「ごめんなさい。音楽の先生に怒られているみたい」という名言で応えるBoA。櫻井と同じような迷彩スウェットを穿きながら……すごい反射神経でBank Bandを手の内に引き込んでいる。リハなのに、もう踊るわ見つめるわ。さすが若いながらに場数を踏んでるだけある。後半戦なんてもう踊りまくり。場の雰囲気は完全にBoAが掌握し、それをまぶしく見つめるBank Bandという絵図となった。
彼女の笑顔が耐えないリハーサルが終わったのが13時。スタートはなんと45分後、13時45分予定だ。ap bank fes'06、もう始まっちゃいます!

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今年はまず、小林武史と櫻井和寿による「ピアノと歌のアンプラグド」から始まった。冒頭の発言は、まさにこの時に出たものだ。櫻井が「今から聴いてもらう曲は、つま恋の晴天の日をイメージして選曲しました」とMCしている−−そんな始まりの瞬間に、次にライヴを行うレミオロメンはステージ袖にいた。ステージ上のふたりを見つめるわけでもなく、ずっと一点を見つめ、その時(自分達の音楽を鳴らす時)を待っている。目を瞑り、流れてくる音楽に合わせてずっと首を振り続ける藤巻の興奮と衝動は、やがて「いっちょやったるか」という強い視線に変わった。そして櫻井の紹介と共に、レミオロメンはステージに飛び出して行った。

レミオロメンのライヴは、まるで猛暑の中で音楽という名の穏やかな風を吹かせるように、意外なほど淡々と始まった。さらに。彼らの曲に季語はつきものだが、今回は真夏の猛暑に冬の歌が2曲も存在していた--“南風”と“粉雪“である。これは名曲だからこそ選ばれた曲だが、それと同時にバンドからの挑戦だった。「季節にこだわるバンドだからこそ、このフェスでは季節を超えた付き合いをしてみたい」。季節なんて一人一人の生に比べれば、脆いものだ。そんな3人の意志の強さが伝わる素晴らしいライヴだった
「も一度どこか知らない世界 みつけてみないか二人で」
“蒼の世界”からの歌詞を引用するまでもなく、独特の世界へ僕らを連れて行くライヴだった。藤巻の視線の強さと投げかけるメッセージのピュアネスが、蒼空の中に木霊する--その結晶が“粉雪”だった。言うまでもなく、この曲が響いた瞬間、つま恋は「恋に落ちていた」。

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終演後、藤巻は「このフェスって特別なフェスだと思うんです。どのロックフェスにも行かない人も多いフェスですよね。だから最初っから飛ばさなくても、『だんだん行こうか』って感じの展開で伝わると思ったんです。そういうライヴをレミオロメンができることを伝えたかったし、自分にもそういうバンドなんだと伝えたかったんですよ」と語ってくれた。
 
    1.春夏秋冬
    2.蒼の世界
    3.雨上がり
    4.南風
    5.スタンドバイミー
    6.粉雪
    7.太陽の下

いよいよ「'06年のBank Band」である。ステージ袖で今まさに飛び出して行こうというちょっと前、何故か彼らの視線はフィールドではなく、楽屋エリアにあり、何しろ失笑を繰り返している。その視線の先にはMr.Childrenの楽屋の前で田原の撮影会をとり仕切っているJENの姿があった。「何なんだあいつは」という表情で、それでもみんながJENを愛していた。
ちなみに櫻井の1発目のMCは「こ〜な〜〜ゆき〜〜!」という絶叫……。

その後、「去年のこのフェスがものすごく評判がよくて、それはこっち(ライヴ・アクト)だけじゃなくて、ゴミ一つないっていう部分で評判のいいものだったんです。みんなのあったかい気持ちが評判よかったのは、僕も鼻高々で……ずっと去年の夏が忘れられなくて、今やっと夢が叶いました。今年も最高の1日にしましょう!」という挨拶とともに、純粋なる構成によるBank Bandが2曲、ライヴを披露した。

BANK BAND06、メンバーは--
小林武史(Key)/櫻井和寿(Vo&Gt)/山木秀夫(Dr)/小倉博和(Gt)/亀田誠治(B)/山本拓夫(Sax)/西村浩二(Tp)/藤井珠緒(percs)/四家卯大(Vc)/沖祥子(Violin)/田島朗子(Violin)/菊地幹代(Viola)/登坂亮太(Cho)/イシイモモコ(Cho)

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「素敵なハーモニー、男二人組み、でも今日は3人組。紹介します、コブクロ!」という櫻井コブクロ加入宣言とともに、二人が出てきた。
それに対してコブクロは、「言わすと知れたミスチルファンのコブクロです。あれは高2の夏--」とMr.Children原体験と無償の愛を吐露し、会場全体を味方につけることに成功した(いや、実際にコブクロの二人とフェス参加者のミスチル愛は、完全にシンクロしていた)。
“桜”から”YELL”へ。コブクロの歌には花が咲いている。そして彼らはすべての音楽で「どんなつぼみにも花は咲く――あなたもきっとそうなんだ」と歌う。花を歌い続け、その花を枯らさないためにも歌を歌い続ける二人は、その昔、Mr.Childrenをコピーして歌い、そしていつしか自分たちの曲によって花を咲かせることにした。この日のライヴはきっと彼ら二人にとって「Mr.Childrenと出逢ったというつぼみを開花させた瞬間」だったことと思う。その感慨が参加者の多くに伝わり、なんだか同窓会のような空気が会場を漂っていた。
 
    1.桜
    2.YELL
    3.轍

「(コブクロは)“終わりなき旅”を僕以上に歌ってくれていたみたいです(笑)。彼らは“桜”をアマチュア時代の最初に作ったのですが、当時この歌をミスチルの曲に交えて歌ってたみたいです。そんな自慢話はさておき、男ばかりでさらに暑苦しくなっているので、素敵でかわいい女の子を紹介したいと思います」
そんな櫻井の紹介と共にBoAが登場した。
この日は完全なる猛暑。リハーサル(昨日のリハーサルはなんと8時間で50曲以上を鳴らしたらしい)や打ち合わせがあった前2日間も晴天だったが、それでもここまで暑くはなかったとのこと。特にBoAが出演している時間帯が最大のピークで、それはそれはもう完全に会場が「干上がっていた」。しかし、BoAは臆することなく「さっそく行きましょう!」とステージを掌握し、そして手拍子で会場全体を誘発した。多くの者が、まるで光に導かれるように彼女のエンターテイメント性溢れるパフォーマンスに導かれて行く。そうなのだ、BoAは太陽だ。彼女自身が太陽だ。櫻井と見詰め合いながら歌う姿も「清潔」で、自然と二人の歌が溶け合っていた。
誰もが聴いたことがあるヒット・チューンを歌った後、「話してもいいですよね?」と念を押してから、彼女はゆっくりと話し始めた。
「今回、ap bank fesに出るので、環境のために自分に何ができるのか、何をがんばってきたのかを考えました。……少しのことでいいのです。小さなことから私たちがキレイにして行くライヴにしましょう」

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初日が終わった後、小林武史が「BoAは本当に偉いと思う。自分が何をすべきか、ということから絶対に逃げないからね。引き受けるというかさ。こういう気持ちは素晴らしいと思う」と僕に語りかけてきた。会場も小林と同じ印象を受けた人が多かったのではないか? 自然と湧き上がるあたたかい拍手が、彼女のメッセージの伝達を証明していた。歌もパフォーマンスもそうだが、非常に運動神経が優れているアーティストだった。
 
    1.Cosmic eyes
    2.LISTEN TO MY HEART
    3.コノヨノシルシ

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ここで櫻井から一つの提案――「晴天の中で長時間立ってるのは辛いと思いまして、少しおじさんたちは座ります(笑)。みんなも座れるかな? 」
座れた。みんな座れた。唯一座っていない一角があった――ドリンク販売所である。そりゃそうだ、こんな天気の中、何が大切かって言われたら「水」だ。これを読みながらフェスに参加を予定している諸君も、どうかくれぐれも「水」は切らさないよーに。
「元気ですかー? 東京は滝のような雨が降っているらしいよ?」と何故か満面の笑顔で雨話をするSalyu。
Salyuは妖精のような歌声を持つアーティストである。そもそも賛美歌を歌っていたというのは彼女にとって必然だったと思う。だからなのか、座りながら聴いた今年の彼女の音楽は、説得力のカタマリのようだった。笑顔とか、哀しみとか、そういうのじゃない。そういう全部が入っている「表情」という名の生命力のようだった。去年も登場したSalyuだったが、今日の彼女の音楽は、この1年で相当に育ったことを告げる「天使の輪が光る」音楽だった。終演後、「楽しかったぁー。でも緊張したんですよ、去年よりも。……何でかなあ? 2回目だったからなのかもしれない。前にやった記憶があって、それよりも楽しいといいなぁって願ってたから」と語ってくれた妖精だった。

ここでもう一人、去年に引き続き出演する一青窈。Salyuと一青窈はすっかりap bank fesのマスコットガールだ。彼女は去年の最後の曲として歌った曲を、今年の最初に持ってきた。あたかも去年のフェスと今年のフェスを繋いだようで、面白かった。
彼女も去年このフェスに出たことによって、いろいろ考え方が変わったという。カンボジアで出会った地雷の被害に遭った人の話などを、ゆっくりと歌うように伝えていた。
16時20分ごろ、ようやくステージ向かって左から右へといい感じの風が吹いてきた。一青窈の時もまだ、会場は座って聴いていた――。

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「小さな嘘をつくことに決めました。世界があなたや私のためにあるのではなく、あなたや私が世界のためにあるんです」
こう唱えて歌い帰って行った一青窈の後、去年のフェスに出場したアーティストの名曲中の名曲が歌われ(去年のBank Bandのセットリストで行くと、ザ・ブルーハーツの“情熱の薔薇”のような感じです)、そして「さー、行くよ。全部ぶっ飛ばしてくれるよ!」との紹介を受けたこれまた2年連続チーム、ポルノグラフィティが登場した。盛り上げ役としての紹介をまったく裏切らない、初っ端からサンバの手拍子から前のめり感がバリバリ出ている。この二人はすごく真剣な表情でサンバに合わせて手拍子したり、盛り上げるぞー!ということをを真剣に唱える。人を裏切れない二人、それがポルノグラフィティ。すっかりap bank fesの風物詩になりました。

「自分達も去年のフェスに出てからいろいろ考えた。でも答えがわからないまま今年になって、また出れた」――この発言、察するに「じゃあ、来年もまた……」みたいな――やるな、ポルノグラフィティ。
 
    1.ジョバイロ
    2.愛が呼ぶほうへ
    3.メリッサ

ここで櫻井の友達であり、同じ草サッカーチームの盟友であるGAKU-MCが登場。しかもGAKUくん、サムライブルーばりのap bank verのユニフォームを作って登場。そしてあの歌で沸騰。途中、サッカーボールを会場に蹴り上げるサービス付き。さすが現役草サッカープレーヤー! いい軌道を描いてボールが舞ってます。そして櫻井のMCはますます本能だけになり、「最高! 最高ですよ、もう!」と叫びまくっている。

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しかし、そんなパーティー・タイムが終わり、ゲストが来ない時間が訪れた。
そう、本来ならば忌野清志郎が登場する時間である。
ご存知の通り、ボスは今、喉頭癌と診断され、闘病に入った。Bank Bandは、そして誰よりも櫻井は、ここで自分が一人で歌うことを選んだ。
「いろいろ考えたんですよ。一人で歌うなんておこがましいと思ったし。でもどういう風に歌うかとか、そういうことじゃなくて、好きだったんですよ。その昔、西武球場で観た時に、“ドカドカうるさいR&Rバンド”をやっていて。派手なおっさんだなぁと思ってたの。そうしたら最後に『悲しい気分なんてトバしちまえよ。ドカドカうるさいR&Rバンドさ』って歌って。これで全部わかった。そういう気持ちとか伝えたいと思ったから、(一人でも)歌いました」
櫻井はここで清志郎さんに対し、必要以上にウェットなステージを見せなかった。というか、バンド全体でRCサクセションや清志郎さんのロックンロールの陽性を楽しんでいた。しかし、櫻井はこうもつぶやいた――「力を貸してくれ!」
空からロックンロールが降ってきた。GAKU-MCとの時に続く、最高のパーティー・タイムだった。もっともっと新しい忌野清志郎の歌を聴きたくなった。

    1.わかってもらえるさ
    2.デイドリームビリーバー
    3.スローバラード
    4.トランジスタラジオ
    5.雨上がりの夜空に

この後さらに2曲、初日のバンドのコンディションを確かめ、そしてクールダウンさせるかのように鳴らしたBank Bandは、感謝の気持ちを丁寧に丁寧に表しながら、ステージから去って行った。

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Bank Bandとしてステージを降りた「櫻井」は、慌ただしくスタイリングを変え、「桜井」としてMr.Childrenに戻ってきた。当たり前の話だが、桜井にとってMr.Childrenは「ホーム」である。やはり「ここ」にいる桜井はどこかに安心感が宿っている。“箒星”のリリースでもわかる通り、Mr.Childrenは今年に入ってからレコーディングを重ねてきた。生まれてくる新しい曲の中からバンドのグルーヴとムードを探り、そして作り上げてきた。そんな安定感が楽屋エリアからも伝わってくる。彼らはBank Bandへの祝福とエールを送るゲストが行き交うスペースを潜り抜け、ステージへ向かって行った。
ステージ袖では、いつものように田原が自分の世界の中で集中し、中川はサポートメンバーの浦さんやサニーらと共にゆったり語り、そしてJENはこれまたサポートメンバーの河口さんと談笑しながら、周りを見回し、いろいろな人に笑顔のサインを送りつつ確実にカウントダウンしている。そして桜井は……1曲目の歌を口ずさみながら、吸入器を使っている。今日、いや、ここに来るまで、いったい桜井はどれだけの時間いろいろな歌を歌い続け、Bank Bandのホスト役としてゲストをもてなし、一緒にハーモニーを作り続けてきたのだろうか? 待ち構える会場を前に吸入器に口を当て続けている桜井を見ながら、そこに不安は一ミリも感じなかった。彼は「いい歌を歌いたい」だけなのだから。

去年のMr.Childrenのap bank fesは、選曲が表す通り、非常にドラマティックだったし、何よりメッセージ主義的な匂いを感じた。そしてその後、彼らは『I♥U』というアルバムを発表した。
今回のMr.Childrenは、日常的かつリラックスしたモードでライヴを進めて行った。メッセージ的とかライヴ的という言葉があるならば、この夜の彼らは「音楽的」だった。ヴィジョンに映る姿を観ていると、桜井が歌っている後ろでJENがずっと何かをつぶやいている。歌っているのだ。ドラムを叩いている時も、叩いていない時も、同じように歌っている。「俺はドラマーとかバンドマンとかじゃなく、楽曲を発信しているだけなんだ」と言わんばかりのパフォーマンスだ。中川と田原も同じだ。力みや感情に振り回されるというより、自分たちの音楽を鳴らす生命体としてのポジションを楽しんでいるようだ。
これだけのキャリアと結果を残してきたバンドである。いろいろな季節があったことと思う。しかし――少なくとも自分が知る限りでは、Mr.Childrenがそのポジションをここまで淡々と、そして自信と確信に満ちた状態で過ごしていることはなかったと思う。この日のライヴで鳴らされる楽曲の中からブレや揺れが感じられなかったのだ。いい曲がただ単にいい曲なだけだったのだ。この印象を楽しめる僕ら音楽リスナーは幸福である。だっていい曲はいいんだから――。

最終日のレポートではっきりと書くが、今回のライヴで僕らは今まで聴いたことがないMr.Childrenの曲を聴いた。それは素晴らしい曲で、彼らの音楽の結晶だった。その曲を鳴らす時、桜井はこう話していた。
「すごーい大きいテーマじゃなくて、すごい小さなことで、レコーディングでやっていることのささやかな工夫とかが楽しいんです。会社や家庭の日々にささやかな工夫を加えるだけでものすごく楽しくなるでしょ? そんなちっちゃな工夫が回りまわって世界中の誰かにいいことが起こればいいなあと願って歌ったりしています」

終演後、桜井と話した。「去年と比べて、Bank Bandのホストとしての役割は楽になってる。曲数が多いのに? ……そっかぁ、でも楽なんですよ(笑)。さらに楽しいからだと思う。Mr.Childrenもそう。今は音楽だけをやりたいし、それだけが頭の中から浮かんでくるんですよ。だからそれ以外のこととか、メッセージとか、逆に考えたくないっていうか……うん」
そして、最近はガーデニングに凝っていて、ブルーベリーの栽培に余念がないというJEN(半分冗談)とも語り合った。
「桜井がさ、急にいい曲作って持ってきたりするんだよね。あいつ、おかしいよ今、いい意味で(笑)。だからね、いい曲が出てくるから、俺、なんかずっとドラム叩いている気がする。しかもさ、ドラムを叩いていると、最近は歌詞が耳に入ってくるんだよね。歌詞を追ってドラム叩いている。楽しいよぉ!」

終演後、ささやかな打ち上げパーティーがあり、みんなで談笑しながら、明日明後日に向けて、適当な時間にみんなつま恋から帰って行った。
明日のap bank fesはどうなのだろうか? 天候は? 今日は本当に暑かった。残念ながら無理をし過ぎて休みと水を取らなかった人が救護される場面も多数見かけた。
みんな、このフェスこそ自分のペースで。
また明日。

鹿野 淳(www.fact-mag.com

[7/16]のレポートはコチラ→

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