Band Act
井上陽水

井上陽水

日差しも落ち着いて、ずいぶんと過ごしやすくなった午後4時すぎ。
バンド・メンバーが奏でるグルーヴィなビートを背に、生けるレジェンド・井上陽水がオンステージ!
今年のFUJI ROCK FESTIVAL'12にも出演した井上陽水だが、みちのくの最後のバンド・アクトとして、実に7年ぶりにap bank fesの舞台に立った彼は、「♪ガンバレみんなガンバレ!」と威勢よく「東へ西へ」からキックオフ。
独特の快楽曲線を描く、あの“陽水節”が鋭くも伸びやかに響きわたり、文字通りオーディエンスを釘付けに――何しろとんでもない歌声だ。

「2012年の夏も過ぎ去ろうとしている感じですけども、みなさんいかがお過ごしでしょうか?お元気そうで何よりです(微笑)」と、MCでも陽水節は絶好調!
「次の曲は変わった曲で、ラップみたいな曲です」と紹介されたのは「最後のニュース」――アイスピックのような鋭い時代批評と、子守唄のように優しい音色が相まって描かれた雄大なサウンド・スケープは、まさに井上陽水の真骨頂と言えるものだろう。
ダンサブルに転生された「氷の世界」ではブルースハープも鳴らしてライヴは俄然ヒートアップ。
さらに「夢の中へ」では盛大なハンドクラップが広がり、「少年時代」でフィールド中がうっとり!と、一切の出し惜しみなく、国民的ヒット・ナンバーを連発。
改めてその巨大な才能と存在に圧倒される思いだった。
陽水の歌声は最後の「傘がない」に至るまで、驚異的なパワーと妖気を放ってみちのくの空に響きわたった。

M1.東へ西へ
M2.限りない欲望
M3.最後のニュース
M4.氷の世界
M5.夢の中へ
M6.少年時代
M7.傘がない

(奥村明裕)