Band Act
NICO Touches the Walls

NICO Touches the Walls

淡路島の2日目、最初のBand ActはNICO Touches the Walls。
ここ数年、毎年のように各地のフェスを盛り上げている彼らは、シャープかつポップなバンドサウンドによって、会場全体をしっかりと揺らしてくれた。
ライブ前半で存在感を発揮していたのが、最新アルバム「HUMANIA」に収録されている「バイシクル」だった。
エキゾチックなギターフレーズから始まり、爆発力のあるグルーヴを伴いながらオーディエンスを巻き込んでいくパワーは、本当に強烈。
まだまだ暑い陽射しが注ぐフィールドも、さらに熱気を帯びていく。
「(兵庫県)西宮市出身の母親に“しくじるなよ”と言われました(笑)。伸び伸びやって、みなさんのハートをキャッチしたいと思います!」(光村龍哉/Vo&Gt)というMCのあとも、バンドのカラフルな魅力をしっかりとアピール。
本格的なギターサウンドと多彩なメロディがひとつになった楽曲、光村、古村大介(Gt)、坂倉心悟(B)、対馬祥太郎(Dr)のプレイヤビリティを十分に活かしたステージングは、現在のロックシーンのなかでも際立った個性を確立している。
さらに“夏の出会い”を鮮やかに描いた最新シングル「夏の大三角形」も。
「三秒間 君に見惚れて」というサビのフレーズとともに大勢の観客の腕が上がったシーンは、この曲が持っている優れたポップネスをはっきりと証明していたと思う。
「両手が真っ赤になるまで手をたたいて! 世界中でいちばんでっかい手拍子を聞かせてください!」という光村の煽りとともに演奏された「手をたたけ」も、オーディエンスの笑顔と興奮を呼び起こした。
ライブバンドとしてのポテンシャルの高さを伸びやかに体現した、きわめて意義深いステージだった。

(森朋之)