Bank Band with Great Artists
KAN

KAN

鎧兜(よろい・かぶと)姿で登場した瞬間、会場中に笑顔が広がる。
Great Artistの2番手は、KAN。
「ごきげんよう。KANと申す。まずは『青春の風』なる曲。櫻井殿、いざ!」という武士っぽい(?)MCとともに、爽やかさとノスタルジックな雰囲気を併せ持ったポップチューンを放ち、オーディエンスも心地よさそうに体を揺らし始める。
さらに「私がこの戦(いくさ)を戦い抜くため、ひとつ大きな問題がある。
あまりに頭(ず)が重い!」と言いつつ兜を脱ぎ、(でも、鎧は着たままで)ピアノの前に座る。
「よければ一緒に そのほうが楽しい」というフレーズ通り、“ララララララ♪”という合唱が起こる。
音楽によってステージとフィールドの距離がグッと縮まっていく、このシーンもまたフェスの醍醐味だ。
そして、「愛は勝つ」。
イントロが始まると同時に「うわぁ!」という歓喜の声が上がり、多くの観客が最初から最後まで全力で歌っている。
特に「信じることさ 必ず最後に愛は勝つ」というサビのパートは、ステージの音が聞こえづらくなってしまうほどの大合唱!
それは時代や流行を超えたスタンダードナンバーの力を改めて示す場面だったと言えるだろう。
ラストは「もう1曲、お聴きください。“そして、我、汝を愛おしい”」という言葉に導かれた、「and I love you」。
Mr.Childrenの名曲をKANが情感豊かに歌い上げ、その後ろで櫻井がブルースハープを奏でる。この場所、この瞬間にしか見られない、きわめて貴重なシーンだったと思う。

M1.青春の風
M2.よければ一緒に
M3.愛は勝つ
M4.and I love you

(森朋之)