Band Act
小田和正

小田和正

「また呼んでいただいて、ありがとうございます」と、その国民的アーティストはやけに低姿勢で現れた。
「いつもはBank Bandの演奏でやらせてもらってたんですけど、今回は自分のバンドで大挙してやってまいりました」と、ビッグ・バンドを引き連れて小田和正が登場!
「大勢で来てしまったのでいささか予算オーバーという話もありますが、そこは太っ腹な私がカバーします。楽しくやりたいと思います!」とユーモアもたっぷりに、「1、2!」のカウントから「グッバイ」でライブは幕を開けた。
続けて、最初のギター・カッティングだけでオーディエンスを沸かせたのは「ラブ・ストーリーは突然に」!
この日いちばんといえる一体感にフィールドが沸くなか、さらにオフコース時代の名曲「Yes-No」へと繋ぎ、途中からはギターを置いてバンド・マイクでステージをダッシュ!
御年65歳とはにわかに信じがたいエネルギッシュなステージだ。
場内を歓喜とサプライズに包んだ「Tomorrow never knows」(Mr.Childrenのカバー)には、小田和正からap bank fesへの精いっぱいのリスペクトが感じられて、少々胸が熱くなってしまった。

「予想していたよりもずっと暑くて、びっくりしましたね」と、すっかり汗だくにも関わらず、終盤も「30年くらい前に書いた曲をやりたいと思います」と、再びのオフコース・ナンバー「たそがれ」を熱唱。
「最後の曲になりました」と告げて沸き上がった巨大な「ええーっ!」は、「櫻井くんに歌っていただきたいと思います」とのことばで大歓声へと早変わり。
ふたりはステージ上でがっちり握手を交わして、<♪君が好き 君が好き それを伝えたかったんだ>と、「その日が来るまで」を丁寧に、そして大切に歌い届けてステージを締めくくった。
それはap bank fesならではの、何とも贅沢な時間だった。

M1.グッバイ
M2.ラブ・ストーリーは突然に
M3.Yes-No
M4.Tomorrow never knows
M5.たそがれ
M6.その日が来るまで

(奥村明裕)