これは、「リユースカップ」といって、洗って何回も使えるプラカップです。通常、このリユースカップはイベントなどで紙コップの代わりに使用され、ゴミの削減に一役買っています。ap bank fes'06では、A SEED JAPANさんのご協力で、思い切って全面的にリユースカップを導入します!!
つまり、紙コップのゴミがゼロ!ということです。
リユースカップは、その名の通り「リユース(Re-use)」されて、はじめて意味をなすので、こういうイベントで一番気にかかるのは、「未回収カップ」のこと。未回収になると、そのカップは捨てられてしまったか・・どこかに置き去りにされてゴミになってしまうか・・・もしくは、お持ち帰りされてしまったか・・。いずれにしても、ただのゴミになってしまうのです。
ap bank fes'06の会場では、A SEED JAPANさんのキャンペーンブースに行くとカップの返却が出来るほか、リユースカップについても詳しく勉強できます。他にも、ゴミ箱のすぐ横に返却用のボックスを設けます。
ここで、ひとつ、「3R」という言葉をお勉強。
「3R(スリーアール)」とは、これまでのゴミ問題の主な対策としてきた「リサイクル(1R)」という考えを発展させて、「Reduce(リデュース=発生抑制)」、「Reuse(リユース=再使用)」「Recycle(リサイクル=再資源化)」といった取り組みを進めることの必要性を訴える言葉です。
日本は高度経済成長や技術の発展もあって、現在の豊かな暮らしを手に入れました。けれど、その反面、モノを大量に生産し、消費し、大量に捨てるというライフスタイルを生み出してしまいました。もちろん、そういう生活習慣から抜け出せずにいるのは、日本だけではないのだけど。。。結果、処理しきれないほどのゴミがでて、最終処理場が不足するだけでなく、大切な地球の資源をも使い尽くしてしまいそうになっています。そんな中で、生まれたのが「3R」という言葉。確かに、「リサイクル」も大事なんだけど、リサイクルするのにも、たくさんのエネルギーを使うのも事実。なので、一番率先したいのは、「Reduce(リデュース=発生抑制)」!そして次に「Reuse(リユース=再使用)」。それでも、どうしようもないものを「Recycle(リサイクル=再資源化)」。
ここでの「リユースカップ」は2番目の「Reuse(リユース=再使用)」の役割になります。
会場で、集めたカップは、A SEED JAPANさんのボランティアスタッフによって、洗浄され、再度、飲食出店者に貸し出されます。貸し出されたカップに出店者の方が飲み物を入れて、みなさんのお手元に渡ります。そして、飲み終わったカップはご返却して頂き、洗浄され、また使われます。こうやって、リユースカップのサイクルが生まれるのです。
ap bank fes'06の当日、みなさんにリユースカップを使っていただいたおかげで、カップ何個分のゴミが減ったのか…、そんなことに思いを馳せつつ、暑い夏に冷たい飲み物を楽しむのも良いのではないでしょうか。
瀬戸真由美